推薦メッセージ

堀井真吾さんとは19年の付き合いになる。『とくダネ！』のナレーションは、ほとんどが生で対応しなければならない。それを彼は素晴らしい声と卓越した技術で難無くこなしている。情報、報道番組は日頃からアンテナを張り巡らしておく必要がある。突然、スタジオに飛び込んで来る原稿が、いつも綺麗な字とは限らない。時には人名、地名で読みにくいものもある。日頃の努力があってこその仕事なのだ。

わたしも『世界まるごとHOWマッチ』のナレーションがきっかけで世に出た男だ。堀井さんの才能は、今以上に開花すると思う。本当は『物語シアター』よりも、やる仕事はたくさんあると思うのだが、そこが堀井真吾さんの人柄の良さだ。北朝鮮に拉致されていた蓮池薫さんと同級生だった彼は、朗読という形でサポートを続けている。

自分の仕事を高く評価され続けながら、他人の役に立つことも続ける。簡単なようでそれは難しいことだ。多少のリスクを背負うことは堀井さん自身が一番わかっていると思う。

だから、多くの人に堀井さんのナレーションを間近で聴いて欲しい。呼吸を体で感じて欲しい。ナレーションは才能が必要だ。しかし、努力と経験で聴き手に息を飲ませることは必ず出来る。それをプロ達に学んで貰いたい。